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国原譜

なり手不足が深刻化している。伝統産業や…

 なり手不足が深刻化している。伝統産業や農業の後継者ばかりではない。地方議員である。29日告示の県議会選挙で、今のところ県内166選挙区の内、5選挙区で無投票になる公算が大きい。

 もっとも、これは奈良だけではない。共同通信の集計(9日現在)によると、統一地方選の41道府県議選で総定数2277の29・0%にあたる661議席で無投票当選になる見込み。

 この傾向は市町村議選でも同様だ。志が高くとも「地盤(後援組織)、看板(知名度)、かばん(集金力)」がなければ当選できないといわれるから、立候補をためらうのだろうか。

 なり手不足もそうだが、政治全般についても無関心な層が増えている。18歳選挙権などの施策も、効果をあげているとはいいがたい。

 といって、今の政治(世の中)に満足している人が多いのかといえばそうでもない。ネット上では政治への不満があふれている。

 「国家に対して何を望むかよりも、自分が国家に対して何を奉仕すべきか考えるべきである」。(ケネディ元米国大統領)。国家を地域社会に置き換えても通用する。(栄)

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