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国原譜

統一地方選挙が間近に迫って県内も慌しさ…

 統一地方選挙が間近に迫って県内も慌しさが増す中、お隣の大阪では府知事と大阪市長のダブル選突入の事態となった。議員選も含めば「四重選」だ。

 国政政党「日本維新の会」、地域政党「大阪維新の会」による「維新政治」が、いよいよ正念場を迎えた。結果は夏の参院選への影響も避けられず、注視したい。

 選挙の焦点となるのは、大阪市を廃止して東京の23区のような特別区に再編するという大阪都構想。府と市の「二重行政」解消を訴える維新の看板政策だ。

 市町村や都道府県、さらに広域連携という視点まで含め、地方自治体が将来に向けてどうあるべきかは重要な課題。大阪における維新のこだわりが無意味とは言えない。

 ただ、橋下徹・前大阪市長の「劇場型」「ケンカ民主主義」手法をほうふつさせる進め方を、大阪府民が納得するかどうか。「奈良府民」の受け止めや県内選挙への影響も気にかかる。

 既に他党からは「都構想は選挙の道具」「勢力拡大のための党利党略」などの批判が相次ぐ。わが県民としても政治や地方自治体について考える絶好の機会を生かしたい。(北)

 

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