国原譜
14日は成人の日。式典で先達から多様な…
14日は成人の日。式典で先達から多様な話を聞き、人生100年時代の先の長い成人後に思いを巡らせた新成人もいただろう。
寿命が延びるにつれ記憶に刻まれる出来事、体験も当然増える。良いこともあれば悪いことも。
今年も「1・17」が近づく。後に多数の犠牲を伴う数々の災害が起こったが、とりわけ関西人には24年前の阪神・淡路大震災は消えない記憶だ。
悲しみの一方、防災や減災、災害対応を見直し、考える大きなきっかけになり、後に生かせる多くのことも学んだ。元通りにはならないが、あきらめなければやり直せる可能性があることも、その一つではなかったか。
もちろんさまざまな事情で思いを果たせなかったり、失意のうちに亡くなられた方も少なくないに違いない。ただ東日本大震災の津波で制作拠点を失いながらも、奈良に避難移住し、現在天理市で作品展を開く彫刻家夫妻の姿に、先の思いをまた強くした。
やり直しには運も関係することは否定できない。けれども再起への気力をも奪われないために、決定的痛手を防ぐ備えは何かにつけ怠らずにいたい。(智)
寿命が延びるにつれ記憶に刻まれる出来事、体験も当然増える。良いこともあれば悪いことも。
今年も「1・17」が近づく。後に多数の犠牲を伴う数々の災害が起こったが、とりわけ関西人には24年前の阪神・淡路大震災は消えない記憶だ。
悲しみの一方、防災や減災、災害対応を見直し、考える大きなきっかけになり、後に生かせる多くのことも学んだ。元通りにはならないが、あきらめなければやり直せる可能性があることも、その一つではなかったか。
もちろんさまざまな事情で思いを果たせなかったり、失意のうちに亡くなられた方も少なくないに違いない。ただ東日本大震災の津波で制作拠点を失いながらも、奈良に避難移住し、現在天理市で作品展を開く彫刻家夫妻の姿に、先の思いをまた強くした。
やり直しには運も関係することは否定できない。けれども再起への気力をも奪われないために、決定的痛手を防ぐ備えは何かにつけ怠らずにいたい。(智)