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国原譜

奈良マラソン2018が終了した。国内外…

 奈良マラソン2018が終了した。国内外のランナーがそれぞれに走ることを楽しみ、思い出を胸に刻んだことだろう。

 取材のためコース各所を歩いた。大会を自分なりに支援し、盛り上げようとする市民の姿を目にする機会にもなった。

 給水所では高齢のボランティアの面々が、台上に並べた紙コップの間隔をランナーが取りやすいように細かく調整する様子に遭遇。おそらくは担当マニュアル以上に工夫した部分だ。

 沿道には自作のボードやうちわを掲げたり、個性的にふん装した家族、友人単位の有志市民がそこここにいた。不特定のランナーを笑顔で励まし、声援を送るためだ。

 出会った何百倍もの人々が各所、さまざまな方法で大会を支え、雰囲気を高めていたに違いない。ランナーが感じる大会の魅力は、コースや運営といった本流の部分もあろうが、気付かれないかもしれないほどの心遣い、無償の笑顔の行為の総和であるような思いにもなった。

 奈良マラソンは次回、10回目の節目を迎える。洗練度が増す一方で、ランナーと市民が近い今の情緒も受け継がれてほしい。(智)

 

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