世界3大ロック・ギタリストの一人であるジミー・ペイジが、東京の音楽イベントに出演したものの、演奏しなかったとして騒動、希望者にはチケット代払い戻しとなった。

　弾くのか出演だけなのか契約の詳細がはっきりしないが、演奏を期待したファンは残念だったろう。調べるとペイジも72歳と高齢だ。

　3大ギタリストの他の2人。ジェフ・ベックはぺイジと同い年。エリック・クラプトンは2人の一つ下と、3人とも古希を過ぎている。ロックイコール若者の音楽とは言えない。

　世界3大投資家はもっと高齢だ。ウォーレン・バフェットとジョージ・ソロスはともに86歳。最も若いジム・ロジャースでさえ74歳。長寿社会の日本でも驚きだが、3人ともかくしゃくとしている。

　もっとも、投資の世界は、体力はあまり必要でなく経験と決断がものをいう。日本で最後の相場師といわれた是川銀蔵が、約200億円の巨利を得たのは80歳を超えてからだ。

　高齢化社会。才能、財力とも「世界3大」にはるか及ばない我々が見習うべきは、年齢に関係なく意欲的に生きることではないか。(栄)