特集奈良ラーメン探検隊活動中!

国原譜

何かがおかしい。理解を求めることよりも…

 何かがおかしい。理解を求めることよりも、強引さが目につき、これで納得しろと迫る。奈良市の新斎苑(火葬場)問題は大詰めを迎えた。

 30日から始まる12月定例議会で、新斎苑の基本計画と関連した補正予算が審議される。これまで地元や周辺住民への説明会がもたれたが、いずれも一方的なものだった。

 そこで出てきた意見を元にして、基本計画を修正したという。焼却炉を13炉から汚物炉を減らし12炉にし、建築面積も縮小、事業費を約3億円少ない、54億円程度にする。

 見た目にも景観や美観に優れ、計画案はきっと素晴らしいものなのだろう。そもそも反対意見は同市横井町の山林でいいのかというものだった。

 形の上で、関係する自治会などでの説明会を開いてきた。あすには市役所で市民集会の名目で説明するという。これも唐突だ。広報紙でお知らせするでもなく、市民にどこまで周知したか。

 昨日の会見で仲川元庸市長は、否決されれば「頓挫する」と、議会に責任をかぶせた。3月に修正予算を可決して、市民生活を守ったのが議会であることは忘れない。(治)

特集記事

人気記事

  • 奈良の逸品 47CLUBに参加している奈良の商店や商品をご紹介
  • 奈良遺産70 奈良新聞創刊70周年プロジェクト
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • 特選ホームページガイド