国原譜
「奇跡の生還」といっていいだろう。大峰…
「奇跡の生還」といっていいだろう。大峰山系の弥山(みせん、1895メートル)に一人で登り、9日から行方不明だった島根県の男性(53)が22日、13日ぶりに無事救助された。
下山中に道に迷い、登山道を外れて滑落、湧き水を飲んで過ごしたという。食料は持っていなかったそうだ。
全身を打ち、あばら骨を折るなどして、2日間は動けなかったが、21日に意を決して崖を少しずつ登り、登山道にたどりつき、登山者と遭遇した。「生きたい」という強い思いが、生還につながった。
標高が高く、夜はかなり冷え込んだだろうと推察されるが、雨具の上下を着ていたことで体温低下が防げたと、救助関係者はみているようだ。湧き水の存在も、まさに命の水になった。
とはいえ、食料を持っていなかったことや、一人での山行きには少々疑問も。親に小さい頃から「(山は何が起こるか分からないから)一人で行くもんやない」と言われていたことを思い出す。
どんなに低い山でも、甘く見ていると道に迷い、けがや事故につながる。万一の場合も想定して、装備も入念にしたうえで入山してほしい。(恵)
下山中に道に迷い、登山道を外れて滑落、湧き水を飲んで過ごしたという。食料は持っていなかったそうだ。
全身を打ち、あばら骨を折るなどして、2日間は動けなかったが、21日に意を決して崖を少しずつ登り、登山道にたどりつき、登山者と遭遇した。「生きたい」という強い思いが、生還につながった。
標高が高く、夜はかなり冷え込んだだろうと推察されるが、雨具の上下を着ていたことで体温低下が防げたと、救助関係者はみているようだ。湧き水の存在も、まさに命の水になった。
とはいえ、食料を持っていなかったことや、一人での山行きには少々疑問も。親に小さい頃から「(山は何が起こるか分からないから)一人で行くもんやない」と言われていたことを思い出す。
どんなに低い山でも、甘く見ていると道に迷い、けがや事故につながる。万一の場合も想定して、装備も入念にしたうえで入山してほしい。(恵)