国原譜
前大分県知事の平松守彦さんの訃報に接し…
前大分県知事の平松守彦さんの訃報に接した。お会いしたことはないが、「一村一品運動」の提唱など、アイデア知事として知られた。
平松さんに強い関心を持ったのは、東京一極集中の打破へ関西のビッグプロジェクトが次々打ち上げられていた時期。その著書「地方からの発想」(岩波新書)を買い求めたりもした。
壮大な構想に引きつけられた「太平洋新国土軸(第2国土軸)」は平松さんの造語。本県関連の大事業だからと和歌山、徳島両県へも取材に行ったのを思い出す。
「過疎への挑戦」―過疎より適疎の視点で。「第二の挑戦、農林水産業の再生」―農業企業家を育成。「インフラ整備への挑戦」―公共投資の地方配分。三つの挑戦がこれ。
26年前の著書にある「地域は地域なりに独自の産業、独自の文化形成をめざして、地域づくりを行うこと」も名言。標語みたいな「逆風をついて走る」にも感心した。
「地域づくりにゴールはない」として、自主自立・創意工夫の運動の大切を訴え続けた姿勢には、わが県の荒井正吾知事に通じるものも感じるのだが、どうだろう。(北)
平松さんに強い関心を持ったのは、東京一極集中の打破へ関西のビッグプロジェクトが次々打ち上げられていた時期。その著書「地方からの発想」(岩波新書)を買い求めたりもした。
壮大な構想に引きつけられた「太平洋新国土軸(第2国土軸)」は平松さんの造語。本県関連の大事業だからと和歌山、徳島両県へも取材に行ったのを思い出す。
「過疎への挑戦」―過疎より適疎の視点で。「第二の挑戦、農林水産業の再生」―農業企業家を育成。「インフラ整備への挑戦」―公共投資の地方配分。三つの挑戦がこれ。
26年前の著書にある「地域は地域なりに独自の産業、独自の文化形成をめざして、地域づくりを行うこと」も名言。標語みたいな「逆風をついて走る」にも感心した。
「地域づくりにゴールはない」として、自主自立・創意工夫の運動の大切を訴え続けた姿勢には、わが県の荒井正吾知事に通じるものも感じるのだが、どうだろう。(北)