国原譜
道路交通の維持に欠かせない橋の点検。県…
道路交通の維持に欠かせない橋の点検。県内の各市町村は奈良モデルによる県の技術支援や国の直轄診断も受け、事業の推進に取り組んでいる。
ただ奈良市では5年の目標期間が来年度で折り返しを迎えるのに点検終了は2割にとどまることが分かり、改めて促進を求める声が挙がっている。
もちろん奈良市だけの課題ではないだろうし、老朽化対策は橋に限った話でもない。戦後の経済発展に伴い全国で急速に整えられた社会基盤の多くが今、メンテナンスの必要に直面している。
安全確保のためには一刻も早く、少しでも多くの施設で点検、対策をと求める声が出るのは当然だが、人材や財政面の制約からジレンマを抱える。
新規事業とは異なり、既存設備の補修は投資効果が見えにくいが、避けて通ることは許されない。中央自動車道の笹子トンネル事故から3年余り。この間も施設の経年劣化は進み続けている。
きょう11日は東日本大震災から5年の節目。天災は避け難いが、老朽化の放置で被害が広がれば人災となる。公共施設の点検と更新の推進、継続こそ災害対策の要になる。(松)
ただ奈良市では5年の目標期間が来年度で折り返しを迎えるのに点検終了は2割にとどまることが分かり、改めて促進を求める声が挙がっている。
もちろん奈良市だけの課題ではないだろうし、老朽化対策は橋に限った話でもない。戦後の経済発展に伴い全国で急速に整えられた社会基盤の多くが今、メンテナンスの必要に直面している。
安全確保のためには一刻も早く、少しでも多くの施設で点検、対策をと求める声が出るのは当然だが、人材や財政面の制約からジレンマを抱える。
新規事業とは異なり、既存設備の補修は投資効果が見えにくいが、避けて通ることは許されない。中央自動車道の笹子トンネル事故から3年余り。この間も施設の経年劣化は進み続けている。
きょう11日は東日本大震災から5年の節目。天災は避け難いが、老朽化の放置で被害が広がれば人災となる。公共施設の点検と更新の推進、継続こそ災害対策の要になる。(松)