国原譜
10日付の本紙社会面(3面)に掲載され…
10日付の本紙社会面(3面)に掲載された1枚の写真に興味をそそられた。写真の説明には「竜田川でボート遊びする様子をとらえた写真。岸辺には紅葉狩りする人々の姿が」とあった。
昭和37年撮影とあるその写真は、ウェブサイト「斑鳩の記憶データベース『チエノワ・イカル』」からのもの。斑鳩町立図書館聖徳太子歴史資料室が立ち上げたものだ。
約30人の町民から収集した、1960年、70年代を中心とした昭和18~50年代までの写真約300点が公開されている。懐かしい昭和の香りが漂ってきて、同町民でなくても十分楽しめる。
「生活の場の中で育まれてきたモノや風景、習わしや記憶も重要な斑鳩の宝物。それらを斑鳩の子どもたちに伝承していければ」という同館のコメントもイキだ。写真にまつわる町民の記憶も保存していくという方向性が素晴らしい。
昭和を生きた親の世代が消えていくと、遺品としてプリント写真が残されていても、裏に日付や説明書きがないと資料の意味がない。
整理されてこそ、後世に伝えていく“記憶遺産”となる。取り組みが急がれる。(恵)
昭和37年撮影とあるその写真は、ウェブサイト「斑鳩の記憶データベース『チエノワ・イカル』」からのもの。斑鳩町立図書館聖徳太子歴史資料室が立ち上げたものだ。
約30人の町民から収集した、1960年、70年代を中心とした昭和18~50年代までの写真約300点が公開されている。懐かしい昭和の香りが漂ってきて、同町民でなくても十分楽しめる。
「生活の場の中で育まれてきたモノや風景、習わしや記憶も重要な斑鳩の宝物。それらを斑鳩の子どもたちに伝承していければ」という同館のコメントもイキだ。写真にまつわる町民の記憶も保存していくという方向性が素晴らしい。
昭和を生きた親の世代が消えていくと、遺品としてプリント写真が残されていても、裏に日付や説明書きがないと資料の意味がない。
整理されてこそ、後世に伝えていく“記憶遺産”となる。取り組みが急がれる。(恵)