金曜時評

注目の天理市長選 - 編集委員 辻 恵介

 6月に入ってから、県内では熱い〃選挙の季節〃到来の様相。7月の参院選、奈良市長選・市議選への動きとは別に、他の市町村でも首長選挙や、それに関係する報道が相次いでいる。

 16日投開票の大和郡山市長選挙では現職の上田清氏(61)=無所属=が、いずれも新人で、前市議の丸谷利一氏(64)=同=と介護ヘルパーの岡林史子氏(67)=無所属、共産党推薦=を破り、4選を果たした。

 8年ぶりの選挙戦だったが、盛り上がりに欠け、投票率は39・07%。過去最低だった前々回の33・39%をわずかに上回っただけで終わった。

 3期12年の上田市政が信任された形ではあるが、予想以上に批判票があったことを踏まえて、今後の行政に生かしてほしいところだ。

 次に18日告示の広陵町長選挙は、新人で前副町長の山村吉由氏(65)=無所属=の無投票初当選となった。

 同氏は平成17年9月に同町助役兼収入役に就任、19年には副町長となり、平岡前町政を支えてきた、事実上の平岡町政の後継者。

 広陵町生まれで、町職員からトップに上り詰めた山村氏。今までの改革路線の延長線上に、いかに新機軸を打ち出していくか、豊かな行政経験があるだけに期待が集まる。

 他に10月20日投開票の斑鳩町長選へは、現職の小城利重氏(64)が3日、8選へ向けて出馬表明した。昭和60(1985)年11月の町長就任以来、実に28年近い長期政権に挑む者が出てくるのかどうか。

 また、山添村では、村長退職に伴う7月選挙へ突入する。村議会は19日に閉会したが、選挙まで短期間であるため、候補者擁立へ向けた動きは加速の一途となりそうだ。

 一方、ここへきて注目されているのが10月20日投開票の天理市長選だ。南佳策市長(76)は18日、高齢などを理由に次期市長選への不出馬を正式表明した。南氏は県職員、学校法人理事などを経て、平成13年10月の初当選以来、3期12年を務めてきた。

 その「ポスト南」を目指して、同市選出の県議会議員、藤本昭広氏(67)が立候補に大いなる意欲を示しているという。天理市生まれで同市職員だっただけに、藤本氏の市政への思いは強く、13年には県議から市長選へ転戦したが、274票差で南氏に敗れた経緯がある。同氏は県会閉会後、民主党を離党し、7月上旬ごろに正式出馬表明の予定だ。

 また、昨年12月の衆院選(県2区)に日本維新の会から出馬した元外務省職員の並河健氏(34)は20日、無所属での立候補表明を行った。落選後に同党を離党した並河氏は、先の選挙運動の中で天理の街や人の魅力に触れ、市長選への挑戦を決めたという。

 これらの動きに対して、自民党が独自候補の擁立を模索しているようで、10月決戦へ向けて水面下の動きは、暑い夏を挟んで、これからますますヒートアップしそうだ。

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