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子どもたちの健やかな成長祈って 奈良県五條市で吉野川に「流し雛」

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吉野川に雛人形を流す子どもら=7日、五條市の吉野川

 子どもたちの健やかな成長を願う「流し雛(びな)」が7日、奈良県五條市南阿田町であり、着物姿の子どもや女性らが竹の皮製の船に乗せた雛人形を吉野川に流した。

 

 

 午後1時から同町の源龍寺で法要があり、色紙で作った着物に大豆の頭をつけた男女一対の雛人形を乗せた船を並べ、無事に過ごせたことに感謝するとともに、新たな1年も元気に過ごせるよう願いを託した。

 

 法要後は吉野川へと移動し、代表の亀西輝さん(10)が「私たちがこれからも明るく、元気にそだちますようお願いします」などと書かれた「願いの文」を読み上げ、雛人形を吉野川の清流に流した。

 

 亀西さんは「昨年より人が多くてどきどきしたけど、家族みんなが健康でいられるよう願いを込めました」と笑顔。主催する南阿田流し雛保存会の東久保新吾会長(63)は「子どもの数は減っているが地域の行事を残していきたい」と話した。

 

 流し雛は戦中戦後は一時途絶えたが、1969(昭和44)年に復活し、現在は毎年、4月の第一日曜日に実施している。

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