奈良県食肉センターで牛枝肉共励会 中尾さんに最優秀賞
第34回奈良県肉牛枝肉共励会(県畜産農業協同組合肉用牛事業部主催)と、第58回大和牛枝肉共励会(県大和牛流通推進協議会)が2日、大和郡山市丹後庄町の県食肉センターで開かれ、県内7生産者から出品された25頭が審査された。最優秀賞に中尾彰さん(46)=牧場地・奈良市=の枝肉が選ばれるなど6頭が入賞。最高品質の大和牛の称号である県プレミアムセレクトには4頭が選ばれた。
良質な枝肉生産のための食味改善、飼養技術の確立をはじめ、大和牛や県プレミアムセレクト認証制度のPRを目的に定期的に行われている。
格付けを行う審査員は、出品された枝肉の肉質や有効な肉量、光沢、脂肪交雑などを慎重にチェック。最優秀賞のほか優秀賞2頭、優良賞3頭を選んだ。
県プレミアムセレクトは同日分を含め、2016年の認証開始以降、総認証頭数が229頭となった。
審査関係者によれば、今回の枝肉は、多く含むほど口どけや風味が良くなるオレイン酸の含有量が60%以上の個体が出品されるなど、全体に良質だったという。
表彰後には出品された枝肉のせりが行われ、最優秀賞(611キロ)には1キロ当たり2820円の値が付いた。
県プレミアムセレクトでは、オレイン酸の含有量のほか、サシの細かさや霜降りの程度を表す脂肪交雑(BMS)、熟成度が分かる肥育期間で、大和牛の中でもより厳しい品質基準が設けられている。
最優秀賞以外の入賞者は次の通り。(敬称略、かっこ内は牧場地。順不同)
【優秀賞】金井啓作(五條市)中尾彰(奈良市)
【優良賞】金井啓作(五條市)俵本重美(大和高田市)北山高嗣(五條市)