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藤原道長直筆の写経 国宝に 奈良県の金峯山寺200紙、金峯神社は79紙所有 - 文化審答申

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国宝指定の答申を受けた金峯山寺の金峯山経塚出土紺紙金字経(道長筆)(文化庁提供)

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 国の文化審議会は15日、奈良県関係の美術工芸品4件を国宝や重要文化財(重文)に指定するよう文部科学大臣に答申した。奈良県関係では金峯神社(吉野町)と金峯山寺(同町)がそれぞれ所有する「金峯山経塚出土紺紙金字経」(平安時代)2件を国宝、法隆寺(斑鳩町)所有の「銅造観音菩薩立像」(飛鳥時代)と県所有、県立橿原考古学研究所付属博物館保管の「奈良県ホケノ山古墳出土品」(古墳時代)の重文指定を答申。近く答申通り指定される。県の美術工芸品の国宝・重文は1071件(うち国宝144件)となる。

 

 金峯神社、金峯山寺の金峯山経塚出土紺紙金字経は、大峯山寺(山上ケ岳山頂)周辺の金峯山経塚から出土した藤原道長と、そのひ孫にあたる藤原師通(もろみち)が埋納した直筆の写経。各所に分蔵されており金峯山寺は200紙、金峯神社は79紙を所有し、日本の文化史研究上、極めて価値が高い書跡とされ、重文から国宝になる。

 

 法隆寺所有の銅造観音菩薩立像は、「国宝玉虫厨子」に安置される7世紀末ごろの制作と考えられる像高29センチの小金銅仏。両足間に尖頭状に突き出る衣の表現など着衣形式に特徴がある。有形文化財から重文になる。

 

 ホケノ山古墳出土品は、3世紀中ごろの築造と推定される前方後円墳から出土した神獣鏡や刀剣類、土器など。古墳文化の成立過程を示し、埋葬儀礼の実態がわかる重要な資料となる。県指定から重文になる。

 

 また、重文の巻物「春日大社文書」は新たに1021通の文書が追加され1635通が重文となる。

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