奈良・古社寺の花めぐり/参拝者迎える満開の梅 - 菅原天満宮で盆梅展
学問の神様、菅原道真誕生の地とされる奈良市菅原東町1丁目の菅原天満宮で、恒例の「盆梅展」が開かれ、満開となった鉢植えの梅が参拝者を迎えている。3月3日まで。
同神社では約300鉢の盆梅を栽培。期間中は早咲き、中咲き、遅咲きの品種を入れ替えながら、常時約150~200鉢を境内の屋内外に展示している。
神社によると「今年は通常より2週間開花が早い」といい、これまで盆梅展の時期には間に合わなかった遅咲きの「日月」を今回初公開。1本の木に接ぎ木して8品種の花を咲かせる「菅原八宝梅」や、淡いピンク色の花が美しい「紅筆」なども並ぶ。
コロナ禍では感染拡大防止で換気をしていた屋内も、その必要がなくなったことで梅の甘い香りが漂う。中村真一宮司は「花や古木の樹形とともに香りも楽しんでほしい。梅は下から眺めるのがおすすめなので、座ってゆっくりと鑑賞していただければ」と語る。
午前9時から午後4時まで。観梅料500円(中学生以下は無料)。問い合わせは同神社、電話0742(45)3576。