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学生の指導に問われる資質 - コラム スポーツ ウォッチング

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 プロ野球のキャンプが始まった。2年連続で県勢の「春のセンバツ」出場校がなく、そこは残念だが、プロ野球や大リーグの新入団、新戦力の活躍に期待が高まる。

 

 このコラムでは、スポーツのプロアマ問わず、取り上げているが、「魅せる」ことを目的としたプロと「教育の一環」としての学生スポーツでは、勝利を目指すのは同じでも、スポーツの目的がまるで違う。そこを間違えると「学生スポーツにおける勝利至上主義」の問題が生まれ、高校野球では「連続敬遠の是非」や、近年は休養日もあって緩和されたが「エースの連投」など弊害が生まれる。

 

 プロは「勝ってナンボ」の世界。勝つためには、厳しさが求められる。

 

 アマチュア、特に学生スポーツの場合は、選手の体力も違うし、正攻法で勝利に導くには、特に指導者の資質や技術が問われる。例えば、野球で外野手がゴロを捕ってバックホームするとき、グラブをしている手と同じ側の足を前にして捕るのと、逆側の足を前にした場合では、手からボールが離れるスピードがまるで違ってくる。

 

 高校の各部では、きちんとしたコーチがいる方が少ないのではないか。練習について注意をしてくれるコーチや先輩がいる人は幸せだろう。

 

 教員の働き方改革を受け「部活の地域移行」という大問題が待ち構える学生スポーツ。議論の高まりが求められる。(井)

 

 

2024年2月7日付・奈良新聞に掲載

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