特集2024年春の高校野球奈良大会速報

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大和大学白鳳短期大学部 スポーツウエルネス吹き矢チーム - 輝く奈良のアスリート

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大和大学白鳳短期大学部の選手ら=同校提供

 昨年12月に大阪府東大阪市の大阪商業大学で開催された、第6回関西学生対校スポーツウエルネス吹矢大会の団体戦で上位入賞を果たした大和大学白鳳短期大学部(奈良県王寺町)。同校対決となった3位決定戦の末にAチームが3位、Bチームが4位と総合力の高さを示した。

 

 同校は出場校中唯一の短期大学として第2回大会から参加、昨年も団体戦3位に輝いている(昨年4月に校名変更したため、前回大会までは「白鳳短期大学」として出場)。

 

 今大会には関西の大学・短期大学7校から16チーム・54人が出場。午前の部は1人3ラウンド(1ラウンド5本)の個人戦を兼ねた団体戦予選が、午後の部は団体戦の上位・下位トーナメント(各試合1人2ラウンド)が行われた。

 

 大和大学白鳳短期大学部のメンバーは全8人。3人1組の団体戦は、Aチーム(藤本明夕・細川蒼一朗・西口颯)、Bチーム(田ノ岡翼・守屋翔・平岡暖菜)とも予選を勝ち抜いて上位トーナメントに進み、準決勝でそれぞれ敗れたものの、ともにベスト4。人数が足りないため個人戦のみの参加となった福西未羽と河本愛華も、団体戦で上位に勝ち進んだ他校の選手らに負けない好成績を残した。また午前の部の3ラウンドの成績を基に争われた個人戦は細川蒼一朗が4位、平岡暖菜が14位に入った。

 

 8人は全員が最終学年の2年生。昨年までと同様、監督を務める同校こども教育専攻主任の中浦守浩教授が大会に向けて選手を募り、県スポーツウエルネス吹矢協会の松野光成顧問らの協力のもと昨年9月から練習を開始したが、最初は細川1人だけだったという。練習に参加し、体験した細川からスポーツウエルネス吹矢の楽しさを聞き、2回目の練習会は6人に、4回目は8人になっていた。大会までの短い期間に計8回の練習を行い、基本動作を学び結束力を強めた。その間に身に付けた基本動作は、大会関係者から「今年も白鳳さんの基本動作のきれいさは素晴らしい」と評価され、メンバーは全員入れ替わっているにもかかわらず同校の特長となっている。

 

 中浦監督は「誰かがうまくいかなかった時も『次いけるよ、大丈夫』と声をかけ合うなど、みんなもチームプレーを感じられたんじゃないかと思う。他校の人からも『温かい雰囲気の、いいチームですね』と言ってもらった」、指導に当たった県協会の福島君枝さんは「『次、パーフェクト取ります』と言って本当に取るなど、前向きな姿勢で取り組むことの大切さを皆さんから改めて教わった」と大会を振り返った。

 

 有言実行でパーフェクトを取った守屋翔は「皆さんのご指導、先生のサポート、そして仲間がいたおかげ。充実した時間を過ごすことができた」。最初の1人としてチームの中心となった細川は「1人で行う競技ではあるが、励まし合うことでチームとして絆も感じられる。みんなと一緒に楽しめたのが良かった」と話した。

 

 間もなく卒業する8人に向け、中浦監督は「基本動作は平常心や集中力など、すべてにつながる。これからの人生でも、何事においても自分が冷静になれる『基本』を持ってほしい」、松野顧問は「目的を心に抱くことで希望が生まれる。常に何かの目的を持って一歩一歩前進し、素晴らしい人生を歩んでください」とはなむけの言葉を贈った。(岩本淳)

 

▼大和大学白鳳短期大学部(旧白鳳短期大学)スポーツウエルネス吹矢チームの戦績

2023年第6回関西学生対校スポーツウエルネス吹矢大会・団体戦最高3位、個人戦最高4位

2022年第5回関西学生対校スポーツウエルネス吹矢大会・団体戦3位

2021年第4回関西学生対校スポーツウエルネス吹矢大会・団体戦最高15位、個人戦最高8位

 

 スポーツウエルネス吹矢

 5〜10メートル離れた円形の的に向かって息を使って矢を放ち、得点を競う。年齢、性別に関係なく、誰でも手軽に楽しめ、健康づくりにも役立つ。日本スポーツウエルネス吹矢協会によると、競技人口は約3万人。

 

 

 

2024年1月31日付・奈良新聞に掲載

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