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未普及競技 国スポに向けて部活動の充実を

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 2023年7月から第4水曜日に掲載している「写スポーツ」。9月は法隆寺国際高校のセーリング(ヨット)部の活動を取り上げた。1981年、奈良県で開かれた「わかくさ国体」のヨット競技強化校として旧・斑鳩高校(2005年、片桐高校と統合し、現・法隆寺国際高校)に創部された。

 

 当時、県競技力向上対策本部長として奔走したNPO法人ならスポーツクラブ理事長・北良夫さん(91)は「ヨット競技は組織も無ければ、指導者はもとより選手もいない未普及競技の一つだった」と振り返る。競技は兵庫県芦屋市沖で行われた。わかくさ国体から40年が経過した今も状況は厳しい、と見て取れる。

 

 現在部員は5人。うち3年生が2人。活動拠点は相変わらず芦屋市沖の海上。海なし県ゆえ、致し方ないが移動が大変だ。安全に最新の注意を払い指導するのはOBが中心となり17年に設立した「斑鳩セーリングクラブ」が担う。風を読み帆に受ける風を動力に艇を自在に操る部員の姿は生き生きとしていた。

 

 日常のトレーニングは学校体育、洋上練習は社会体育という新たな指導体制を確立し、部が存続している。セーリング競技以外にも未普及競技が相当数ある中、現場を預かる教職員らの献身的なサポートにも限界がある。47年ぶりに県で開催される31年の国スポ(現・国体)に向け、関係機関も本腰を入れ、部活動指導の充実に取り組んでもらいたい。もちろん、選手ファーストを忘れずに。(牡)

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