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奈良クラブだより - 都並優太選手からのメッセージ

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都並優太選手

「世界に追いつけ~ 追い越せ!」

 

 鮮やかな緑のピッチを縦横無尽に走り、ボールを華麗に扱う。個性豊かな選手たちが持てる力を競い合い、その特別な時間は人々を魅了する。

 

 僕も幼少期からサッカーをプレーし、そんな華やかな世界を夢見てきました。そして現在、当時夢見たプロサッカーの世界で、僕は奈良クラブの選手として誰かの夢や未来を創造するため、日々精進させてもらっています。そんな立場に改めて感謝をした上で、今日は「日本サッカーの最大の魅力と夢」に焦点を当て、自分なりの見解を書かせていただきました。どうかご一読ください。

 

 突然マニアックな話になりますが、僕は両親の影響や、所属したアカデミー組織の育成などを経験した結果、南米サッカーのファンです。簡単に要約しますと、激しい攻防の中で魅せる圧巻のテクニックとタフなプレー。ピッチ上の選手に呼応するように、愛するチームに己の魂を捧げる観客。サッカーに対する圧倒的な熱意が生み出すその迫力。日本と比べると真逆とも 言える非日常の世界に、僕は子供の頃から虜(とりこ)になりました。そんなこともあり僕の奈良クラブでのキャッチフレーズは「南米仕込みのお祭り男」です。あたかもその厳しい世界で揉まれ育ったように思われがちですが、いまだに南米大陸には一度も降り立ったことはありません(笑)。知ったような口ぶりで南米愛を語っていますが、それもご愛嬌(あいきょう)ということでお許し下さい。いつか必ず訪れたいし、必ずこの愛を実らせ、キャッチフレーズが本物になる時が来ると自分も切に願っています。

 

 話を戻し、一方でその魅力とは裏腹に狂気とも呼べる熱量から、時に「モラル」 という枠を超え、幾つもの悲しい歴史を刻んでいるという事実も南米サッカーには多くあります。 そこに関しては当然ファンの僕も推奨はできません。

 

 僕らが日々戦う舞台であるJリーグに目を向けると、競技として世界を目指すと同時に「豊かなスポーツ文化の振興及び国民の心身の健全な発達への寄与」「国際社会における交流及び親善への貢献」という理念があります。

 

 日本サッカーの競技レベルや環境は近年格段に高まり、世界へと近づいてはいますが、さまざまな面に目を向けるといまだその道のりは果てしないと感じます。

 

 しかし、上記の理念に基づいたリーグ運営面やサッカーを取り巻く環境においては、日本は経済的にも比較的豊かであり、世界的に見ても高い道徳を持つ国で、そんな日本が世界へ追いつくだけではなく、世界に誇るサッカーリーグを作るのは十分に可能だと思います。

 

 その観点において日本は世界を追い越し、社会に愛され、安心かつ安全で魅力的なリーグを作る。 そしていつの日か、サッカー日本代表がW杯を掲げ、本当の意味で世界の頂点に立つ日がくることこそ、日本サッカーが目指す目標や夢であり、僕という一人の日本人サッカー人の夢でもあると感じます。また、そんな夢を応援をしているみんなも含めて描き、苦楽もある道を共に歩む過程もスポーツの魅力だと僕は思います。

 

 これからさらに続いていくJリーグの歴史の上に奈良クラブもその一員とし地域密着を掲げ、老若男女に親しまれるサッカークラブを目指します。そしていつの日か奈良を背負いJリーグの先頭を走っていけるクラブへ成長していく。そのために、当事者である僕も今一度姿勢を正し、南米サッカーの熱量にも負けない魂とプレーをピッチで魅せられるよう、日々の一瞬に打ち込みます!!

 

 そんな姿に何かを感じていただき、明日から一人でも多くの方が奈良クラブを応援してもらえたら僕はうれしいです。最後まで読んで頂きありがとうございました。=都並優太選手からのメッセージおわり=

 

 

 

つなみ・ゆうた

1992年生まれ。東京都出身。DF

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