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高度な技目指し 力強く 優雅に - 奈良大学付属高校 体操競技部

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技の難易度や美しさ、雄大さ、安定性などを競う体操競技。男子の鉄棒に相当する段違い平行棒は女子のみの種目。ダイナミックかつ高低差のある棒間の移動もあり、それが優雅にも見え、見る人を魅了する=写真はいずれもラッキー体操スクール

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 17の体育系クラブを有する奈良大学付属高校(堀川忠道校長、奈良市秋篠町)。その中の一つ、体操競技部は民間の「ラッキー体操スクール」(浦木繁博代表、奈良市西九条町3)と連携し、全国高校総合体育大会(インターハイ)やさまざまな大会で実績を残している。ただ、必要な器具やけが防止のための設備を整え、練習場所や指導者らを確保し、維持することは簡単ではない。幼少期からラッキー体操スクールに通う生徒が進学先として同校を選び、次第に良好な関係を築き、今に至っている。

 

 練習は反復を繰り返し、精度を上げるほか、高度な技の習得を目論む。また、礼儀の大切さや規律のある学校生活の送り方なども指導。現在、部員は6人。いずれも女子で唯一、3年の日高こと葉は今夏、北海道で開催されたインターハイでチームを引っ張り躍動した。女子団体は1チーム4人で4種目(跳馬、段違い平行棒、平均台、ゆか)を演技し、上位3人の合計得点で順位が決まる。個人も4種目で争う。

 

 日高は「卒業後も大学に進学し、体操を続けたい」と練習に励む。「次の目標に向かい、余力を残し巣立ってもらいた」と浦木代表は期待する。

 

 1、2年は今月29日、ジェイテクトアリーナ奈良で行われる県新人大会に出場する。余力を残し、という言葉と矛盾するように思えるが、「断トツで勝たねば全国では通じない」(浦木代表)と気を引き締める。亀田彩羽(2年)は「団体、個人にかかわらず、自分の持っている力を100パーセント発揮し、笑顔で終わりたい」と高みを目指し、力強く抱負を語った。県内の競技人口は多くはないが、全国に存在感を放ち、輝いてもらいたい。(写真・文、牡丹賢治)

 

【部員】

日高こと葉(3年) 亀田彩羽(2年) 前田杏乃(同) 葛和咲乃(同) 藤井杏奈(1年) 三川華鈴(1年)

 

チームをけん引する日高

 

幅10センチの台上で演技する平均台。
常に落下のリスクがあり、ミスなく仕上げることが高得点につながる

 

助走、踏み切り、着手、跳越(跳躍)、着地と一連の流れで技を競う跳馬。
難易度の高い技を選択するかで勝敗が決まる、とも

 

練習は将来有望なジュニア選手と合同で行うことも。右端は浦木代表

 

2023年10月25日付・奈良新聞に掲載

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