三郷町入札不正疑い 大阪地検特捜部が森町長らを任意聴取
奈良県三郷町発注の工事を巡る入札に不正があった疑いがあるとして、大阪地検特捜部が3日に町役場などを家宅捜索したことに絡み、森宏範町長と、部長を含む町職員数人が特捜部に任意で事情聴取を受けたことが5日、町関係者への取材で分かった。
町によると、町職員が5日午前8時ごろ、森町長の自宅に電話をかけたところ、森町長本人が特捜部の聴取を受けるため「今日は出勤できない」と述べたと言う。
森町長は4日も役場に出勤予定だったが急きょ、休暇を取っていた。
同町の加地義之総務部長は「住民の皆さんにご迷惑とご心配をおかけしている。公務については副町長が代理をしているので影響は出ていないが、しっかりと対応していきたい」と話していた。
町を巡っては3日、官製談合防止法違反(入札妨害)と公契約関係競売入札妨害の疑いで、特捜部が町総務部、環境整備部、こども未来創造部などの9課を捜索し、複数年度分の入札関係資料などを押収。町内にある複数の建築土木会社も同時に捜索しており、各社の関係者も聴取しているとみられる。