奈良県王寺町久度2丁目の王寺町地域交流センターで27日、鉄道とバスがテーマのイベント「鉄バスフェス月間」(王寺町観光協会主催)が最終日を迎え、たくさんの子どもや鉄道ファンらでにぎわった。　

　県内各地への鉄道路線の起点でもある同町は、鉄道の町として観光振興を目的にイベントを毎年実施。今年はJR西日本、近畿日本鉄道、奈良交通などが協力し、鉄バスフェスとして7月30日から約1カ月間、鉄道講座やコンサート、鉄道模型のNゲージの子ども運転体験や常設の写真展などのイベントを実施してきた。

　この日は同町観光広報大使で元近鉄広報の福原稔浩さん、ラジオパーソナリティーの原田年晴さん、また同町出身で鉄道イベントなどで活躍する南田裕介さんのトークショーも行われた。最後は会場に集まった100人近くの聴衆と一緒に「大和鉄道唱歌」を合唱した。

　家族と訪れた斑鳩町の野村悠真くん(8)は「鉄道グッズもたくさん売ってて、欲しいものがいっぱい」と笑顔を見せた。

　同町地域交流課の片岡篤課長は「鉄道やバスを町の観光資源の一つとして考え、地域活性化につなげていきたい」と話した。