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【動画あり】旧奈良県知事公舎をリノベ 8月29日に最高級ホテル開業 こだわりの空間、温泉露天風呂も - 紫翠 ラグジュアリーコレクションホテル 奈良

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知事公舎の表札も残るホテルの入り口=22日、奈良市登大路町の「紫翠 ラグジュアリーコレクションホテル 奈良」

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 旧奈良県知事公舎をリノベーションするなどした、森トラスト(東京都)の最高級ホテル「紫翠 ラグジュアリーコレクションホテル 奈良」(羽鳥寛之総支配人)が29日、奈良市登大路町の奈良公園西端の吉城園周辺地区にオープンする。「伝統と現代の結び」をコンセプトに、古代から続く奈良の魅力が感じられる時を提供する、滞在型観光を促進する施設として国内外の旅行者を迎え入れる。22日、報道各社に内部が公開された。

 

 同ホテルは、森トラストグループのホテルブランド「翠 SUI」と、マリオット・インターナショナル(米国)のラグジュアリーホテルブランド「ラグジュアリーコレクション」のダブルブランド施設。大正期建設の知事公舎をメイン施設に、外観や屋内のしつらえなどを生かしつつ建築家の隈研吾氏の事務所が設計した。

 

 客室は、40〜98平方メートル(平均46平方メートル)の広さの全43室。敷地内の庭が見渡せ、日本の伝統工芸の技術を生かしたデザインを採り入れるなど、ゆったりとくつろげる空間づくりと細部にもこだわった装備がされている。デラックス、スイートクラスの23室には温泉風呂、または温泉露天風呂が設けられている。

 

 知事公舎の客間を修復したレストラン「翠葉」は建築当時の雰囲気を残す。シルクロード東端の奈良らしく、西洋料理のテイストを加味した和食が楽しめる。

 

 また、鮨(すし)&BAR「正倉」は、蔵を活用したカウンターバー。同一の食材がさまざな手法で味わえるなどコース料理が提供される。

 

 このほか、天然温泉露天風呂が付設されたプライベートスパ「SUI スパ」では、アロマオイルやハーブ、温石、仏具の振動などを用いた独自の施術が体験可能。元の建物の雰囲気が色濃いゲストルームや、昭和天皇がサンフランシスコ講和条約批准書に署名した「ご認証の間」からは歴史を感じ取れる。

 

 同ホテルでは敷地内の空間を利用し、地元と協力しながら季節感も味わえるイベントも企画していく方針。羽鳥総支配人は「いにしえより受け継がれてきた奈良の時間とともに、文化遺産や豊かな自然があふれた、ここにしかない旅の価値を体感いただける場所にしていきたい。このホテルを拠点に、奈良の魅力の案内役になれれば」と話した。

 

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