3日午前６時ごろ、奈良市雑司町の東大寺二月堂参籠所(国重要文化財)の「食堂(じきどう)」の西側木製扉に　動物の絵のような傷が見つかった。奈良署は落書きとみて、文化財保護法違反の疑いで捜査している。

　同署によると、落書きがされていたのは2枚開きの扉の右側で、地面から高さ約140センチの位置に縦約43センチ、横約30センチの大きさの動物の模様のような傷がつけられていた。扉は黒に近いこげ茶色で、落書き部分は色が薄くなっており、指などを強く押しあててつけたとみられる。同日午前6時ごろ、拝観者が見つけて寺職員に連絡した。