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音羽山観音寺後藤住職の花だより - 水出しコーヒーと半夏生編 2023年7月

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7月上旬の半夏生

 お寺はストーブをつけている時期が長いのですが、半夏生の葉が白くなるころ、ようやくストーブの役目が終わり、その上にお寺に出入りする瓦屋さん作の水出しコーヒー器を設置します。昨年は水出しコーヒーを飲ませてもらいました。今年も飲ませてもらえそうです。

 

 

水の調整が難しい 水出しコーヒー器

 

 お寺の夏の象徴でもある水出しコーヒー器をじっと見ていたら「水出しコーヒー飲む?」とうれしい言葉。

 

 粉コーヒーをペーパーいっぱいに入れた筒を、洋酒のビンで作った水タンクの下に設置します。

 

ストーブの上に置いた水出しコーヒー器

 

 「この水が落ちるタイミングを合わせるのが難しいのよ。落ちるのが早いとコーヒーが薄くなっちゃうし、あんまり遅いと1日お寺に泊まらないといけないかもねー」

 

 そう言いながら、お昼過ぎには水出しコーヒーをいただくことができました。

 

澄んだ色のコーヒーは味もばつぐん

 

 「眠くならない? お昼寝できるようにタオル出しておくね。クッションもあるから無量庵でごろ寝してもいいわよ」

 

 コーヒー飲んで眠くなるのは住職だけではありませんか?

 

本当に記者用のタオルが用意された

 

 「高野山で修業中の時、同室の人と抹茶葛湯を作って飲んだことがあるの。1人で2〜3杯ずつ飲んだかしら。そしたら眠れなくなっちゃって。抹茶の成分のせいかしらね?」

 

 それはきっと飲み過ぎかもしれません。

 

 それから2週間後の7月の下旬、また半夏生に出会いました。今度は花も咲いて夏空の下、白い葉が光っていました。暑さ厳しい夏の到来です。 

 

7月下旬の半夏生

 

 

 

音羽山観音寺

山の中にある尼寺。桜井市南音羽

JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。火曜日閉門。

17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門

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