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生駒市、相談窓口の名称統一 複合的な困り事に対応

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公募で決まった、いこまる相談窓口のロゴマーク(生駒市提供)

 奈良県生駒市は30日、市民からのさまざまな相談を受け付ける計23カ所の窓口や機関の名称を6月1日から「いこまる相談窓口」に統一して運用すると発表した。各窓口の業務を支援する「いこまる主任推進員」も2人配置し、どの窓口でも全ての相談に対応する。これまで適切な窓口や機関が分からず、相談をためらっていた人にも訪れやすい環境を提供、関係課などで情報を共有して適切な支援、問題の解決を目指す。

 

 同市は本年度から、多くの課題を同時に抱えるなど複雑化、複合化した市民の困り事に対応するため、重層的支援体制の整備事業を推進している。

 

 その一環として6月から「いこまる相談窓口」の運用を開始するとともに、同月から毎月1回、事前予約制の「いこまる相談会」も開催。対面またはオンラインで、さまざまな相談に担当課の職員が応じる。

 

 「いこまる相談窓口」に名称統一されるのは、市役所の障害福祉課などの各窓口と市内各所の地域包括支援センター、生活支援センターなど計23カ所。

 

 同窓口では、多様な相談に対応するため相談者の同意を得た上で、同じ情報を聞き直すことがないよう、相談内容を記録する統一様式「つなぐシート」を作成し、関係課や支援機関で情報を共有▽窓口までの同行や電話確認など次の関係課や支援機関に確実につなげる▽複数の機関で継続的なサポートが必要な場合は「いこまる主任推進員」が調整、重層的支援会議で対応を検討―などの取り組みを進める。

 

 「いこまる主任推進員」は保健や福祉の分野に精通した職員を充てるとしており、今年5月に1人、6月にも1人を配置。相談のつなぎ先をアドバイスするなど窓口業務を支援する。

 

 重層的支援会議は、複雑な事案や迅速な対応が求められる事案について、必要な取り組みや社会資源の拡充、新規開発などを検討するのが目的。庁内8課と市社会福祉協議会などテーマや課題に応じて関係課、機関が参加して毎月1回、定例で開くほか、主任推進員の調整で随時開催する。

 

 小紫雅史市長は30日の定例会見で、「窓口の統一は相談をしやすく、敷居を下げるのが目的。逆に混乱を招かないよう、公募で決まったロゴマークも活用、しっかりPRしていきたい」と話した。

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