コンビニ機能や地域交流スペースを備えた施設「KAWAKAMI　GATEWAY(かわかみゲートウェイ)」が22日、奈良県川上村西河の同村林業資料館跡地に開業した。

　2014年に火災で一部焼損した同資料館が閉館し、跡地の利活用を公募。橿原市の住宅資材販売会社「丸産業」の持ち株会社「マルズ」(丸洋史代表)が買い物支援や住民団体との連携など地域課題の解決型店舗を提案した。

　約1100平方メートルの敷地に木造平屋建て(延べ床面積約200平方メートル)で新築した建物は、都市部にはない落ち着いた雰囲気。パン製造販売会社「山崎製パン」が全国展開する「ヤマザキショップ」で日用品や食品、酒、たばこなどをそろえ、施設内のキッチンで成型して焼き上げるパンや観光客向けに特産品も販売する。広々としたイートインスペースも確保した。

　丸代表(57)は同村出身。こうした店舗運営は初めてで手探りだが、「村内にコンビニはなかった。地域の皆さんに喜んでもらえれば」と話した。三重県熊野市に向かう途中でオートバイを止めて立ち寄った橿原市の男性(66)は、「ここにお店があるとほっと一息できる。周囲に調和した建物でいいね」とリフレッシュしていた。

　営業時間は午前7時〜午後7時。木曜定休。