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経済

野菜ダイニング 菜宴 非常食通じ社会貢献 - ピックアップ 奈良の注目企業(1)

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オーナーシェフの久保田耕基さん

日本政策金融公庫奈良支店 木内 大志

 

 今回から始まる寄稿記事「ピックアップ 奈良の注目企業」は、日本政策金融公庫奈良支店の職員が、奈良県内でキラリと光る取り組みを展開する事業者を紹介します。毎月第2・4木曜日に掲載、全22回の予定です。

 

 近鉄奈良駅近くの小西さくら通り商店街に店を構える「野菜ダイニング 菜宴(さいえん)」は、本格的なフレンチが楽しめる人気店。メニューの一つ「ポタジェ・ライス」は、おいしく食べられるレトルトの非常食として話題を呼び、メニューに加えられた経緯がある。

 

 本製品は、ご飯にかけて食べるスープで、オーナーシェフの久保田耕基さん(45)が「一般の非常食は、添加物が多く満足のいく味が少ないため、災害などの際にもおいしい非常食を食べてほしい」との思いから開発した。

 

 ベースのスープは、奈良県産の野菜等を使用した自家製ピューレと栄養価の高い具材を加えて煮込み、保存料不使用。常温で2年間保存できる。

 

 現在、「海老味」と「鶏とごぼう味」の2種類を展開しているが、味の良さが評判となり複数の地方公共団体で非常食として採用され、奈良市のふるさと納税にも出品している。

 

 また、売上の一部を福祉施設などの子どもたちの支援に充てる活動が評価され、持続可能な社会の実現に貢献する取り組みを評価し表彰する、2022年度「ソーシャルプロダクツ・アワード」の「ソーシャルプロダクツ賞」を受賞した。

 

 オーナーの久保田さんは「社会貢献活動を推進するため、今後同じ理念を持った生産者とビジネスマッチングを行い、新商品開発を進めたい」と意気込みを語る。

 

 

 

【メモ】

野菜ダイニング 菜宴

奈良市小西町19 マリアテラスビル2階

HP:https://kahx500.gorp.jp/

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