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山上被告の裁判、公判前整理手続の公開を 奈良地裁に江川さんら要望書

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奈良地裁に公判前整理手続の公開を求める要望書を提出した江川さんら=20日、奈良市登大路町

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 昨年7月、奈良市内で安倍晋三元首相が銃撃された事件で、司法情報公開研究会共同代表でジャーナリストの江川紹子氏さん(64)ら3人が20日、殺人などの罪で起訴された山上徹也被告(42)の公判前整理手続の公開を求めて奈良地裁に要望書を提出した。

 

 同手続は、初公判の前に裁判所と検察側と弁護側が争点や証拠などを確認するもの。江川さんらが求めているのは、(1)公判前整理手続を公開すること(2)公開が困難な場合は、マスコミの代表者の傍聴を認めること(3)公判前整理手続について各回の内容を事後的にでも公表すること―の3点。

 

 要望書提出後、奈良市内で会見した江川さんは「多くの国民が注目している裁判が公正に行われていることを明らかにし、司法への信頼を確保することが大切」と要望の理由を説明し、「事件を巡り陰謀論などが飛び交っている状況で、透明性の高い裁判を行ってもらい、正しい情報を国民で共有して再発防止に努めるのが民主主義の在り方。現行法では公開を禁じる規定はなく、過去には傍聴が認められた事例もある」と強調した。

 

 奈良地裁は「個別の事件について提出された書面についてのコメントは差し控える」としている。

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