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交流する喜び実感、笑顔咲く 橿原で「注文に時間がかかるカフェ」

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言葉に詰まりながらも接客を楽しんだ参加者の大学生(右)=9日、橿原市上品寺町の「デイサービス絆」

 奈良県橿原市上品寺町の「デイサービス絆」で9日、吃音(きつおん)症の若者が接客に挑戦する「注文に時間がかかるカフェ」が1日限定でオープンした。県内外から参加した大学生3人が時間をかけながらも丁寧に接客し、利用客約50人と会話などを楽しんだ。

 

 同カフェは、全国に約120万人いるとされている吃音症に悩む若者を応援しようと、自身も吃音症である奥村安莉沙さんが2021年8月に東京都世田谷区で開催。その後、全国各地で実施され、今回県内で初めてオープンした。

 

 参加した大学生の男女3人は、言葉に詰まりながらも座席を案内したり、ドリンクの注文を受けたりなど、緊張しながらも笑顔で接客を楽しんだ。

 

 和歌山県から参加した大学2年の角谷祐実さん(19)は「アルバイトでも接客は避けてきたので、勇気を出すきっかけが欲しくて参加した。すごく楽しくて、自分は人と話すことが好きなんだとあらためて感じた」と笑顔。

 

 県内に住む大学2年の木野桜良さん(19)も「皆さん優しくて話しやすかった。接客の仕事に踏み出せない自分がいたが、人との交流を大切にしたいと思った」と笑顔。

 

 大阪府から参加した大学3年の佐々木琉太さん(20)も「接客がすごく楽しくて、参加して良かったと思った。やりたいことを諦めない勇気をもらった」と話していた。

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