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音羽山観音寺 後藤住職の花だより - 近くて遠い観音寺編 2023年真冬

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春色の花の前で

 音羽山観音寺は駐車場から約1kmの位置にあります。取材の日、記者は車で駐車場を目指していました。下居のバス停近くの橋を渡ってY字を右方向に行くのですが、橋を渡ったところで通行止め。朝の8時、目の前で通行止めになったのです。

 

う回路の道。この後、工事のダンプカーとすれ違う

 

 

寺が遠いと思った日 迂回路を教えられ

 

 「一つ目の橋を渡っても観音寺の駐車場に行けますよ」と言うのは通行止めの看板の設置をしていた工事の人。

 

 目印に音羽山観音寺の看板があるということで、信じて車を走らせました。記者は一つ目の橋と言われたら必ず一つ目を渡ります。一つ目の橋は道路から見えなかったのですが、道路にTのマークがあったので川の方に曲がって行きました。すると集落に入り込んでしまい、たまたま歩いている人に出会いました。

 

 「工事の範囲を過ぎたところを曲がると南音羽(観音寺の住所)に行けるよ」とその人は親切に教えてくれました。

 

 次の橋は立派な橋でしたが、まだ工事の範囲。通り過ぎてその次の橋を渡りました。「談山神社はこちら」の看板があったので通り過ぎたことが分かり、引き返して一つ手前の橋を渡ることにしました。よく見ると、「音羽山観音寺方面は左へ」の木の看板もありました。

 

 「あの看板、目立たないでしょう。車だと見落としてしまうわね」と到着した記者に住職の言葉。

 

 住職、通行止めのことを先に教えて欲しかったです。

 

記者が見落とした看板

 

 

雪で真っ白な観音寺 郵便も歩いて届く

 

 モノレールの下あたりまでは道に雪はありませんでした。ここから先、30cm幅の雪かきはしていましたが、雪山用のアイゼンが必要なくらい雪が残ってました。

 

雪の音羽山観音寺

 

 

 「Fくんが郵便屋さんのバイクのために雪かきしていたわ。だけど雪かきした道を上がってくるか分からないわね」

 

 その通りで、昼過ぎにモノレール下から歩いたという郵便局員が郵便物を運んできました。大きな荷物は参道の入口でストップ。住職がモノレールと車を使って取りに行きます。記者は、それに便乗させてもらい駐車場まで送ってもらいました。

 

 それから、朝見落とした橋の看板を撮影しようとカバンの中を探ると携帯電話がないことに気づきました。観音寺に忘れたようです。住職に電話を掛けようにも連絡できなくて、もう一度観音寺に登る決心をしました。

 

 日が傾き、あと数分で日が沈むころに観音寺に着きました。

 

 サクラを散歩させていた住職が記者の姿を見てびっくり。忘れ物の話をすると、「運動不足解消になったんじゃない~」と前向きな言葉。

 

 後日、記者のもとに観音寺から荷物が届きました。まだ忘れ物があったのかしらと受け取ると中身はお菓子でした。

 

 お礼の電話を掛けると、「取材の日に渡そうと思って用意していたのに渡すの忘れたのよ。戻ってくれたときも渡すの忘れてしまって」と住職。

 

 忘れ物。お互い様になってしまいました。

 

 

【お知らせ】

2月16日現在で、この道路工事の通行止め解除は、あと2週間だそうです。徒歩の人は工事区間も通行可能です。

 

 

 

音羽山観音寺

山の中にある尼寺。桜井市南音羽

JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。火曜日閉門。

17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門。

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