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山上被告を公選法違反などで追送検 奈良県警、捜査終結 - 安倍氏銃撃

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安倍氏を銃撃し、警察官に取り押えられる山上被告=2022年7月8日、奈良市の近鉄大和西大寺駅前

 奈良市の近鉄大和西大寺駅前で参院選の演説中に安倍晋三元首相が銃撃されて死亡した事件で、奈良県警は13日、殺人罪などで起訴された無職山上徹也被告(42)=奈良市=を建造物損壊と銃刀法、武器等製造法、火薬類取締法、公職選挙法の各違反の疑いで追送検した。同事件の捜査は、これをもって終結した。

 

 追送検容疑は、事件前日に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連施設が入る奈良市のビルを銃撃して壁を損壊させた疑い。自宅などで銃6丁と火薬を無許可で製造して所持し、県内の山中で試し撃ちをして火薬を消費したほか、参院選の演説中に安倍元首相を銃撃して選挙の自由を妨害した疑いなどもある。

 

 山上被告は昨年7月8日に演説中の安倍元首相を背後から手製の銃で撃ち、殺人未遂の疑いで現行犯逮捕。容疑は殺人に切り替えられ、奈良地検に送検された。その後、約半年間の鑑定留置を経て、今年1月に殺人と銃刀法違反(発射、加重所持)の罪で起訴された。

 

 山上被告は犯行の動機について、母親が入信している宗教団体「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」に恨みがあり、「(教団を韓国から)招き入れたのが岸信介元首相。だから(孫の)安倍氏を殺した」などと供述。「母親が入信して多額の寄付をし、家庭が崩壊した」とも話している。

 

 県警の安枝亮本部長は「まずは、安倍元首相のご冥福を心よりお祈り申し上げます。県警が警護に当たる中、このような事態を発生させたことは痛恨の極みであり、引き続き全職員が一丸となって県民、国民の皆さまの信頼回復に努めていく」とコメントした。

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