最後の集大成、堂々披露 - 天理教校学園高校マーチングバンド部演奏会
天理教校学園高校(奈良県天理市)マーチングバンド部の第15回定期演奏会が25、26の両日、大和郡山市北郡山町のやまと郡山城ホールで開かれた。同校は本年度末での閉校が決まっており、今回が最後の定期演奏会。部員らはこれまで支えてくれた人々への感謝の思いを込め、バンドの集大成を披露した。
1976(昭和51)年に創部。マーチングバンド全国大会は80年に初出場して最高賞のグランプリを受賞して以降、42回連続出場し、16回グランプリを受賞した。しかし、少子化の影響で本年度で学校が閉校することとなり、部の活動も終止符を打つこととなった。
25日の演奏会には3年生54人が出演し、聴衆約900人が来場した。
定番演目となっている運動会シリーズでは、運動会でおなじみの3曲をピエロの衣装を着てユーモラスに演じながら演奏。ラストは「LOVE」と題し、さまざまな「愛」をテーマにした曲を披露した。
初めて訪れたと言う天理市の山本幸代さん(61)は「部員が楽しんでやっているのが伝わった」、辻本一美さん(60)は「力をもらいました」と話した。
同部キャプテンの柏原源太さん(18)、丸川理世さん(18)は「最後の演奏会。先生方や支えてくれた方々に演奏で恩返ししたい」「喜びいっぱいに後悔のないように最後までやり切りたい」とそれぞれ決意。最終日の26日に向けて気持ちを引き締めていた。