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奈良文化団体女子総合7位入賞 - 新体操全日本選手権

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新体操の全日本選手権で団体総合7位に入賞した奈良文化高校チーム=群馬県の高崎アリーナ

 新体操の第75回全日本選手権大会が10月27~30日まで、群馬県の高崎アリーナで行われ、女子の奈良文化高(大川心寧、木村美緒、熊坂華、佐藤朱莉、三日月帆風)が団体総合7位に入賞した。

 

 競技は初日にフープ5で行われ、奈良文化は27・150点で5位。大会第2日に行われたリボン3、ボール2の演技では22・100点で8位になり、総合得点49・250点で7位入賞を決めた。

 

 大会第3日のフープ種目別決勝は25・150点、最終日のリボンとボールの同決勝は22・450点で、両種目ともに6位で入賞した。

 

 同校は今夏に香川県で行われた全国高校総体で4位に入賞。その結果を受けて全日本選手権の出場権を獲得した。

 

 

夢舞台で集大成を披露 フープは初のノーミス演技

 

 日本最大の新体操競技の大会で好成績を収めた奈良文化の3年生メンバー4人が、試合を終えそれぞれの思いを語った。

 

 9月に栃木県で開かれた国民体育大会では、少年女子総合22位と振るわない結果に終わっていた。しかし、キャプテンの木村は「国体の結果があったから全日本まで練習に集中できた。失敗があったからこその今回の結果。悔しい思いも無駄ではなかった」と振り返る。

 

 競技種目のフープは、1年かけて完成させたもの。思い入れも大きかった。それをミスなく演じきった。試合でノーミスだったのは今回が初めてだという。

 

 それに対しリボンとボールはこれまで一度も演じたことがない種目だった。ごく限られた練習時間で挑んだ本番では、しかし「いい演技ができたことに驚きだった」と大川は話す。

 

 予想外の結果を生み出せた要因について大川は、「演技中もいままで感じたことのないような楽しさがあふれていた」と、気持ちの問題を挙げた。三日月も「やらなきゃじゃなく楽しみたい」という思いを強くして大会に臨んだという。

 

 全日本選手権は、新体操の競技者なら一度は立ってみたいと思う夢の舞台。「大学生らも出場する中、自分たちの演技をやりきった思いがあったが、上位入賞が決まってもなかなか実感できなかった」と熊坂。しかし時間をおいて湧き上がってきた「やってきてことが認められた」という思いは全員に共通するものだろう。

 

 大会は久々に有観客で行われた。選手たちにとっては今季最後の大会となり、1年の集大成を披露する場になる。

 

 「選手、観客が一体になるような雰囲気があって、素敵な心に残る大会だった」(三日月)。

 

 木村は「両種目の決勝進出を目標にしていたが、正直、実現できるとは思っていなかった。入賞もうれしいが、1年生の時から憧れ続けた舞台に4日間とも立てたことの喜びが何よりも大きい」と締めくくった。

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