奈良県農業協同組合(JAならけん)の2021年度県イチゴ果実品評会表彰式が24日、奈良市大森町のJAならけん本店で行われ、最高賞にあたる近畿農政局長賞の中西拓彦さん(55)=大和郡山市=をはじめ、九つの賞で計13人が表彰された。

　2月の品評会には県内各所から「古都華」「ならあかり」など8品種99点の出品があり、審査で入賞者が決まった。

　表彰式では、JAならけんの村本佳宜代表理事理事長が「奈良のイチゴは消費者からも高い評価を得ており、これは生産者の努力のたまもの。一層技術を磨き、地域の指導者、見本となっていただきたい」とあいさつ。

　審査長を務めた県農業研究開発センターの国本佳範所長は「入賞された品は特に色、つや、形などどれも大変優れていた」と講評した。

　このあと、近畿農政局の宮本隆明地方参事官や県農業水産振興課の山本卓司課長ら5人から各入賞者に賞状と記念品が手渡された。

　イチゴ栽培農家となって約30年で、近畿農政局長賞受賞は初めてという中西さんは「農家として評価される機会が少ない中、とりわけアスカルビーという品種で賞をもらえたのがうれしい。今後も自分に合ったスタイルで農業を続けていきたい」と話した。

　同局長賞を除く入賞者は次の通り。(かっこ内は受賞品種と居住地。敬称略)

　知事賞=仲谷和悦(古華都・大和郡山市)▽県議会議長賞=山田明徳(同・奈良市)▽県農業会議会長賞=中嶋喜代次(ゆめのか・天理市)▽全国農業協同組合中央会会長賞=西本智一(アスカルビー、大和郡山市)▽全国農業協同組合連合会経営管理委員会会長賞=今西高弘(古都華・同)▽県農業協同組合中央会会長賞=萩原健(同・奈良市)▽県農業協同組合理事長賞=安井義昌(同・天理市)▽県農産物生産・流通部会イチゴ部会会長賞=北村太亮(アスカルビー・明日香村)成田剛(同・同)今井好伸(ゆめのか・天理市)人見洋行(アスカルビー・同)今井康弘(ゆめのか・同)