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重伝建地区五條新町で花嫁行列8年ぶり

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歴史的まちなみを歩き、祝福に包まれた新郎新婦=16日、五條市五條1

 五條市の江戸時代からの町並みで重要伝統的建造物群保存地区の「五條新町」で16日、花嫁行列があり、紋付き袴の新郎と白無垢の新婦が地域住民や観光客らにも祝福されて新たな一歩を刻んだ。メインストリート「新町通り」の町家で今年、チョコレート専門店とインド刺しゅうの店を開いた「イトナバシ」代表で同市出身の伊達文香さん(31)と夫で共同経営者の杉川幸太さん(39)が「地域を大切にし、ともに歩みたい」と決意を示した。

 

 新町通りでの本物の花嫁行列は8年ぶり。雅楽隊や親族ら計約30人が披露宴会場の町家レストランまで約200メートルを進んだ。先ぶれは地域住民が吹くほら貝で、町並みの住民も戸を開けて笑みを投げかけた。居合わせた観光客は「和装が町なみにぴったりですてき」と喜んだ。

 

 伊達さんは「見慣れた風景がいつもと違った」とハレの日を記憶に残し、「文化や風習の意義や大切さを改めて感じました」と話した。

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