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AIが解体費用算出 広陵町と「クラッソーネ」空き家対策で協定

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協定書を手にする山村町長(左)と川口代表取締役=5日、広陵町役場

 奈良県広陵町は5日、解体工事の一括見積もりウェブサービスを手掛ける「クラッソーネ」(名古屋市)と、町内の空き家の除却支援で連携する協定を結んだ。同日より、町のホームページから空き家の解体費用の概算額を算出できる無料サービスを開始する。同社と県内自治体との連携協定は川西町に次いで2例目。

 

 同社が人工知能(AI)を使った解体費用シュミレーターを提供。建物の種類(一戸建て、アパート等)▽階層▽構造(木造等)▽面積▽前面道路の幅▽隣家との距離▽建物以外の撤去物(ブロック塀、樹木等)―などをサイト画面から選ぶと、建物の撤去から更地にするまでの費用が算出される仕組みとなっている。

 

 町によると、町内には現在89棟の空き家があり、うち10棟は破損など管理不全となっているという。空き家解体における補助金(最大50万円)の活用を含め、協定を機に解体を促進して将来のまちづくりにつなげたい考えだ。

 

 同日、町役場で協定書に署名した山村吉由町長は「解体に踏み切れず地域環境が悪化する事例が出ている。除却が進めば新住民が移り住み、町の魅力向上にもつながる」と期待。クラッソーネの川口哲平代表取締役は「何から始めて、いくらかかるのか、誰に頼むかが分からなくて空き家問題を加速させている。空き家の利活用や除却を決められる情報提供で、まちづくりに貢献したい」と話した。

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