十津川温泉、より近く 八木新宮特急バス「やまかぜ」運行へ 所要時間35分短縮
奈良交通(奈良市)は10月1日から、「日本一距離の長い路線バス」である八木新宮特急バスの新系統「やまかぜ」の運行を始める。近鉄大和八木駅(奈良県橿原市)から十津川温泉(奈良県十津川村)までの所要時間が従来よりも35分短縮される。土・日祝日のみ運行する。
八木新宮特急バスは、大和八木駅からJR新宮駅(和歌山県新宮市)を結び、上野地(谷瀬の吊り橋、十津川村)や十津川温泉などを経由する。平日と土・日祝日に、大和八木駅発と新宮駅発をそれぞれ3便ずつ運行している。やまかぜは、八木新宮特急バスの一部便の走行ルートを変更(バイパスを走行)したり、停車停留所を減らしたりすることで、大和八木駅から十津川温泉までを現行より35分短い約3時間50分で運行。大和八木駅から上野地までは20分短い約2時間40分となる。
やまかぜの運行便は、八木新宮特急バスの大和八木駅発2便目(午前11時38分発)と新宮駅発3便目(午前10時18分発)。運賃に変更はなく、大和八木駅から十津川温泉までは大人片道3450円(税込み)。
奈良交通は「やまかぜのご利用により、十津川温泉までの所要時間が35分短くなり、その分、十津川村での滞在時間も確保できるので、よりゆっくりと観光をお楽しみいただける」としている。問い合わせは、奈良交通お客様サービスセンター、電話0742(20)3100(午前8時30分~午後7時、年中無休)。