政治
奈良市長「広域化断念、七条地区ベースに」 クリーンセンター策定委で不満噴出
広域化によるごみ処理施設(クリーンセンター)建設協議からの奈良県斑鳩町の撤退を受け、奈良市は7日、「クリーンセンター建設計画策定委員会」(委員長=渡辺信久・大阪工業大学教授、12人)を開き、今後の方向性について協議した。市が施設建設の最終候補地とする同市七条地区について委員らから、「(斑鳩町の離脱で)広域化の前提が崩れた以上、候補地にすべきではない」との声も出たものの、老朽化が進む市環境清美工場(同市左京5丁目)の現状に「ゼロベースでの見直しは現実的でない」との意見も。新型コロナウイルスの感染で、リモート出席となった仲川元庸市長は会議終了後、報道陣に対し「広域化は断念せざるを得ない。候補地は引き続き七条地区をベースに進め、年度内に基本構想をまとめる」と述べた。