歴史文化
茅の輪くぐって夏の無病息災祈る - 東大寺で「解除会」
奈良市雑司町の東大寺で28日、平安時代から行われている「夏越の祓(はら)い」にあたる法要「解除会(けじょえ)」が営まれ、参拝者は大仏殿に設置された直径約2メートルの茅(ち)の輪をくぐって夏の無病息災を祈った。
午前8時ごろ、大仏殿前で、介添え役2人が持って1回転させた茅の輪を僧侶約20人がくぐって入堂、本尊・盧舎那仏(るしゃなぶつ=大仏)の前で読経した。
境内は夏休み中の親子連れも多く、埼玉県から訪れた梅沢真希さん(9)は「大仏さまと病気にならない茅の輪の絵を描きたい」と話していた。コロナ禍を踏まえ、茅の輪の設置は密集回避を図るため8月7日まで延長される。