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天理と生駒が甲子園を懸けきょう決勝 - 第104回全国高校野球選手権奈良大会

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安定感のある投球で相手打線を封じてきた天理・南沢

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 きょう7月28日、第104回全国高校野球選手権奈良大会で決勝を戦う天理と生駒。天理が勝てば2年ぶり32回目、生駒は創立60年の節目の年度に初優勝を目指す。ここまでの両チームの戦いぶりを振り返り、決勝への意気込みを聞いた。(岩本淳)

 

 

天理、攻守に隙なし

 

 天理は攻守に隙がなく、決勝までの4試合をすべてコールド勝ちで駆け上がってきた。

 主将・戸井や4番の内藤ら警戒される中軸以外の打者が打てることもチームの強みで、4試合で計35点。流れに乗った時の攻撃力はすさまじい。特に2番松本は4試合で15打数7安打1本塁打で8打点、準決勝で6番だった大城は14打数7安打6打点に2本の本塁打も放っている。

 

 投手陣も堅固だ。中でもセンバツ大会で甲子園のマウンドを経験したエース南沢は、初戦の関西中央戦では被安打1、準決勝の高田商戦では被安打2でともに7イニングを完封し実力を示す。その高田商には昨年の秋季大会準決勝で、南沢は六回までに12安打を浴び、12失点で降板。チームも9―13で敗れた。そこからの約1年で大きく力を付け、今大会では被安打2、四球1、5奪三振と見事に封じて雪辱を果たした。

 

 戸井主将は決勝戦に向けて「ここまでの4試合、良い戦い方ができている。決勝戦となると硬さが出るかもしれないが、苦しい展開になっても守備からリズムをつくり、しっかり自分たちの底力を出せるよう、チームとして戦いたい」と意気込む。

 

打撃・守備ともに大きな存在感を示す天理・戸井

 

 

生駒、粘りと爆発力

 

 生駒は準決勝で、春季大会に続いて強豪・智弁学園を破り初の決勝進出を果たした今年最も勢いのあるチーム。持ち味は辛抱強さ。「競り合いになれば負けない」と北野監督は話す。

 

 攻撃面では天理と同様、1番から9番までどこからでも爆発力を発揮できる打線が強み。投げてはエース北村が要所を抑える投球で最少失点に抑え、粘り強く戦い好機を引き寄せる。

 

 準決勝の智弁学園戦も圧巻の逆転劇となったが、印象深いのは延長戦まで競り合った準々決勝の橿原戦。橿原は2回戦で、春季大会優勝校の奈良大付を撃破し、勢いに乗っていた。序盤は生駒が先制しリードを広げるも、終盤に畳みかけられ同点に追い付かれた。ここで逆転を許さなかった北村の好投と守備陣に加え、何よりこの場面で「ここでもう一度火が付いた」(北野監督)と言える心の強さもチームの強みだ。試合後、橿原の大牟田主将から「次も絶対に勝ってくれと激励された」という熊田主将は「(奈良は)天理さんと智弁学園さんの2強というイメージがあるが、智弁さんに勝利し公立でも私学に勝てることを証明できた。大牟田君にもやったぞと伝えたい。決勝戦も挑戦者の気持ちで臨み、打撃で自分たちの野球をしたい」と気合が入る。

 

気合のこもったプレーでチームを引っ張る生駒・熊田

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