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室生寺、「三宝杉」1本が倒木

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3本のうち1本が倒れた「三宝杉」=21日、宇陀市室生

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 奈良県宇陀市室生の室生寺で18日早朝、「三宝杉」と呼ばれる3本の杉のうち1本が倒れているのが見つかった。境内や近隣の建物への被害はなかった。

 

 三宝杉は境内入り口の太鼓橋に近い参道沿いに3本の大木が並んで樹立。樹齢は約700年という。寺によると、同日午前4時ごろ、西側の木が根元から室生川側に倒れた。以前から根が浮き上がり傾いていたため、対応を検討中だったという。寺は23、24両日に作業を行い、倒木を撤去した。

 

 近所に住む仏師奥本正信さん(63)は「毎月ある境内の慰霊碑の清掃で側を通るたびに木が傾いていた。早朝に『ガシャーン』という大きな音がして見に行くとやはり三宝杉だった」と語り、「私が小さいころから大きな木だった。ずっと存在したなじみの木なので、倒れたのは寂しい」と残念がった。

 

 

近隣住民が撮影した雪景色の「三宝杉」の写真を手に、倒木発見時の様子を語る奥本正信さん=21日、宇陀市室生

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