奈良市新斎苑きょう25日に落成式 4月1日から稼働
奈良市横井町の大和青垣国定公園内に完成した市の新斎苑(火葬場)施設「市斎苑 旅立ちの杜(もり)」はきょう25日、落成式典が挙行される。現在の市営東山霊苑火葬場は大正5年に旧東市村から引き継がれたもので、移転は106年ぶり。24日、施設内部が報道陣に公開された。新斎苑は来月1日から稼働し、火葬業務は市直営から指定管理に代わり民間会社「まほろばの杜」に管理運営委託される。
新斎苑は約5ヘクタールの敷地に建てられた鉄筋コンクリート造り(一部鉄骨造)2階建てで、延べ床面積約4700平方メートル。火葬炉は現在の火葬場の8炉から12炉(うち動物炉1基)に増設され、これまでなかった個室の告別式兼収骨室(6室)や、無料で利用できる待合ホール(25~90人程度収容)、キッズルームを完備。遺族同士が1カ所に集中したり混雑しないよう動線が整備され、プライバシーへの配慮が工夫されている。