歴史文化
柴燈大護摩供養見守り 喜光寺で行基会大祭
奈良市菅原町の喜光寺(山田法胤住職)で2日、寺の開祖で奈良時代の高僧・行基(668~749)をしのぶ行基会大祭が営まれた。遠忌法要や山田住職の記念法話、柴燈(さいとう)大護摩供などが行われた。
行基は真心から人びとを思い、悲しみや苦しみを癒やしたと伝わる僧。畿内を中心に多くの寺院を建てて仏教の民間布教と民衆救済に取り組んだほか、貯水池や道路、橋の建設などの社会基盤整備に尽力。東大寺の大仏造立にも協力し、聖武天皇から大僧正に任じられた。
午後からは、山伏姿の修験者が護摩木やわらなどを燃やす柴燈大護摩供養で火渡り式を実施した。激しく立ち昇る炎を多くの参拝者が見守った。