奈良の障害者施設入所者が行方不明 54歳男性、情報提供呼び掛け
奈良市柳生下町の障害者支援施設「成美寮」で6日、入所者の安中隆志さん(54)の行方が分からなくなり、同施設の職員が奈良署に行方不明届を出した。同署員や地元消防団員ら約100人体制で施設周辺を中心に捜索してきたが、10日現在で安中さんは見つかっておらず、足どりもつかめていない。
同施設によると、6日午後4時10分ごろ、同施設の職員が、ほうきを持って庭などを掃除する安中さんを確認。午後5時30分の食事の時間に安中さんが姿を見せないため、職員が施設内や周辺を捜したが見つからず、同署に行方不明届を出した。
同施設の橋本靖史副施設長によると、安中さんは知的障害があり、名前などは答えられるが会話のやりとりはむずかしいという。安中さんは10年以上前から同施設に入所しているが、これまで勝手に施設外に出ることはなかった。
安中さんは身長165センチ、体重約52キロ、白髪交じりの黒髪短髪で、最後に職員が確認した服装は、オフホワイト色のトレーナーに茶色っぽいベージュ色のズボン、ゴム草履を履いていたという。
橋本副施設長は「安心安全を提供する施設として、しっかり管理できずに申し訳ない。ご家族も心配されていて胸が締め付けられる思い。なんとか早く見つかってほしい」と話した。
情報提供は、同施設、電話0742(94)0205。