「算数・数学」の効果的な学習法について、人気の学習指導者・今木智隆氏が紹介する全12回の連載コラム。5回目は、集中力の高め方についてご紹介します。

今木智隆（いまきともたか）

RISU Japan株式会社代表取締役。1979年京都府生まれ。東大寺学園中学校・高等学校、京都大学大学院エネルギー科学研究科修了。デジタルマーケティングのコンサルティングを経て、2014年RISU Japan株式会社を設立。タブレットを利用した幼児から小学生向け算数教材で、のべ10億件のデータを収集し、より学習効果の高いカリキュラムや指導法を考案。国内はもちろん、シリコンバレーでもハイレベル層から、算数やAIの基礎知識を学びたいとオファーが殺到している。著書に『10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方』（2019年 文響社）。

　あなたのお子さんは、おうちでの勉強中に、マンガやスマホに手が伸びていませんか？

　あるいは、すぐに眠くなって居眠りしていませんか？

　心当たりがある方も多いのではないでしょうか。勉強に関する悩みの中でも、多くの人が抱えているのが、先に挙げたような「集中力が続かない！」という悩み。

　そこで今回は、集中して勉強するために重要な2つのポイントについてお話しします。

　1つ目は、「集中できる環境づくり」です。

　勉強しなくてはいけないと分かっているのに、集中力が続かない。きっと自分には集中力がないんだ…。そんな風に考えて、諦めてしまう人もいるかもしれません。でも、ちょっと待って！

　諦める前に、まずは周囲の環境を見直してみましょう。脳の働きは、置かれている環境に大きく左右されます。集中力が続かない原因が、皆さん自身ではなく、周囲の環境にあるとしたら…？

　正しい学習環境を整備するだけで、集中力がアップし、効率よく勉強できるようになるかもしれません。