社会

歓喜 世紀の瞬間 - 徳勝龍関V 200人、土俵と一体/奈良市役所観戦会

徳勝龍関が結びの一番で勝った瞬間、喜びを爆発させるパブリックビューイング会場=26日、奈良市役所 拡大

 大相撲初場所で13勝1敗の単独首位に立ち、幕内初優勝に王手をかけた奈良市出身の徳勝龍関(本名・青木誠)を応援しようと千秋楽の26日、同市役所の正面玄関ホールで開かれたパブリックビューイングにファンら約200人が参加。50インチのテレビ画面の前で結びの一番に登場した徳勝龍関に声援を送った。

 玄関ホールには歴史的な大一番を観戦しようと、午後3時30分ごろから市民らが続々と集合。最前列には徳勝龍関の父親の青木順次さん(72)や「徳勝龍関を育てる会」の石津宏一会長、仲川元庸奈良市長、西谷昇奈良市相撲協会会長(80)、地元選出の小林茂樹衆院議員らが陣取った。

 この日は2敗で追走する正代関が先に土俵に上がり、もし敗れればその時点で徳勝龍関の優勝が決まるとあって注目が集まったが、正代関が勝ち、会場からはため息も。

 ただ、貴景勝関との結びの一番に徳勝龍関が登場すると、優勝を信じる詰め掛けたファンの間から「徳勝龍!」と力強い連呼が湧き上がり、会場の熱気も最高潮。時間いっぱいで、いったんは静まり返ったが、徳勝龍関が相手を土俵外に倒した瞬間、割れんばかりの歓声に包まれた。閉会式でも徳勝龍関の勇姿に拍手が鳴りやまなかった。

 対戦前、父親の青木さんは「ここまで来れたのが不思議。信じられないほどだが、思いっ切り相撲をとってくれればそれで満足」と冷静に話していたが、決勝戦を制した瞬間、感極まって涙があふれ、「最後の瞬間まで優勝できるとは思わなかった。感無量」と話した。

 石津会長は「こんなうれしいことはない。涙が出てきた」と言い、一緒に来ていた長男の石津佳和さん(50)は「うれし過ぎます。これまで応援して来て良かった」。西谷奈良市相撲協会会長は「関取になるのは知事になるより難しいと、われわれの間ではよく言うが、本当に良くやった」と話した。

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