社会

覚盛上人たたえ500年ぶり - 讃徳碑復元、18日に披露/唐招提寺 

復元された中興の祖、覚盛上人の讃徳碑をながめる西山明彦長老=13日、奈良市五条町の唐招提寺 拡大

 奈良市五条町の唐招提寺(西山明彦長老)は、今年770年忌を迎える同寺中興の祖で、鎌倉時代に叡尊らとともに戒律復興運動に尽力した覚盛(かくしょう)上人(1193―1249年)をたたえる讃徳(さんとく)碑を、上人の坐像を安置する中興堂前に復元。13日、報道陣に公開した。碑は、「うちわまき」(命日)前日の18日に披露される。

 同寺の開祖、鑑真の再来と言われた上人の顕彰事業の一環で、約500年前に境内にあったとされる石碑を復元した。石碑は仙台石で、碑の高さ2・18メートル、厚さ12センチ。漢文の碑文は、「師は慎み深く、聡明で慈悲深い。律法を盛んにし、絶えていた戒律を興した。(中略)誰が恩恵にあずからないだろうか」という内容。以前の石碑は、室町時代ごろ壊れたとみられるが、碑文は寺に残る古文書「招提千歳(せんざい)伝記」(江戸時代)に、元徳元(1329)年に建てた記録として残る。

 揮毫(きごう)は書家の永守蒼穹(ながもり・そうきゅう)氏。同寺の筆頭総代だった政治家の故・奥野誠亮氏が平成28年に亡くなる前に話を持ちかけていたこともあって快諾を得、5カ所あった碑文の間違いも修正した。

 西山長老は、「750遠忌は中興堂の再建、760遠忌は竹を奉納する講が始まり、770遠忌は石碑をぜひ間に合わせたかった。条件が整って復元でき、縁というのはこういうものなんだなと思う。非常にありがたいこと」と話した。

 18日の碑の披露は午後3時から。同日は覚盛上人のものとされる遺骨を納めた五輪塔の開眼法要(午前10時、同市五条2丁目の西山共同墓地)や、縁者の協力を得て100種の供物を供える百味御膳奉納式(同11時、講堂)、御宿忌(午後4時中興堂、絵うちわ揮毫の物故者慰霊)も営まれ、供物は金堂西側で午後1時から販売される予定。

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