考古学

製墨技術の変遷紹介 - 考古学の視点で分析/橿考研でパネル展示

製墨技術の変遷についての研究成果を紹介するパネルが並ぶ会場=橿原市畝傍町の県立橿原考古学研究所 拡大

 考古学の視点から製墨技術の変遷についての研究成果を紹介するパネル展が、橿原市畝傍町の県立橿原考古学研究所1階アトリウムで開かれている。21日まで。

 研究では奈良、福岡、宮城各県の遺跡で出土した7世紀末から13世紀までの墨書土器や硯(すずり)について、付着した墨のすす粒子を電子顕微鏡で観察。その結果をパネル13点で紹介している。

 すす粒子の径や大きさのばらつきには、地域や時代によって差異があり、五つのグループに分かれることが判明。平城京遷都以前のグループは中国や朝鮮半島から持ち込まれた高品質の墨が使われたとみられ、遷都後は国産が普及したと考えられるという。また東北地方でも9世紀ごろには独自に生産していたとみられる。

 このほか、これまで15世紀ごろとされた植物油を燃やしてできたすすから作る「油煙墨」の生産の開始が、13世紀ごろにさかのぼる可能性も指摘。日本書紀によれば、製墨技術は610年、高句麗の僧の曇徴(どんちょう)が初めて日本に伝えたとされる。

 研究を行った同研究所の岡見知紀主任研究員は「奈良は墨生産の中心。より多くの地域や時代の試料を比較することで、考古学の立場から技術の変遷や使用の実態を解明したい」と話す。

 入場無料。午前8時30分から午後5時15分開場。土・日曜、祝日休館。

 問い合わせは同研究所、電話0744(24)1101。

 

▼ 記事の詳細は本紙をご覧ください

購読のお申し込み

ウェブ限定記事

よく読まれている記事

  • 日本のふるさと奈良 回帰展 皇室ゆかりの地を撮る! フォトコンテスト
  • 奈良遺産70 奈良新聞創刊70周年プロジェクト
  • Tour guide tabloid COOL NARA

  • 奈良の逸品 47CLUBに参加している奈良の商店や商品をご紹介

奈良新聞読者プレゼント

全日本空手道選手権大会の観戦招待券

プレゼント写真
提供元:全世界空手道連盟新極真会
当選者数:10組20人
  • 12.9(土) 12.10(日)に開催 奈良マラソン2017
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • バナー広告のご案内
  • 奈良新聞シニアクラブ
  • 奈良新聞デジタル
  • ならリビング.com
  • 特選ホームページガイド