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厳かに「御湯立」 - おん祭始まる

湯気が立つ神聖な湯を振りまく湯立巫女=15日、奈良市餅飯殿町の大宿所 拡大

 大和路の師走を彩る春日大社の「春日若宮おん祭」(国重要無形民俗文化財)が15日、奈良市内で始まり、祭の奉仕者の身を清める「御湯立(みゆたて)」などが営まれた。

 地元商店街による大宿所詣の行列が、JR奈良駅から三条通などを巡って同市餅飯殿町の大宿所に到着。「辰市神子(みこ)」「八嶋神子」「郷神子」「奈良神子」が、輿から降りて参拝した。

 御湯立は「ソノイチ」と呼ばれる湯立巫女(ゆたてのみこ)が、大釜で沸かした湯に米や酒を注いで清め、「サーヨーサー」という掛け声とともに、ササにつけて振りまいた。ソノイチは世襲で、現在は大和郡山市若槻町の加奥満紀子さんが務めている。

 会場ではおん祭の装束の展示や名物「のっぺ汁」の振る舞いもあった。夕方には祭の無事を祈る大宿所祭もあり、多くの参拝者でにぎわった。

 奈良市の自営業下井恵美子さん(59)は、「神聖な儀式にすがすがしい気持ちになった」と話した。

 おん祭は春日大社の摂社、若宮神社の祭礼。古式ゆかしい装束の約千人が練り歩く「お渡り式」はあす17日正午から。

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